試合の進め方
ダブルスの声かけ(お見合いを防ぐ)
ダブルスは「お見合い」が起きやすい。「打ちます」「任せた」などの声かけと、真ん中のボールはどちらが打つかの決めごとで防ぐ。空中のボールへの「アウト!」は声かけで、ラインコールではない。
ダブルスでは、2人の間に来たボールを、どちらも打たずに見送ってしまう「お見合い」が起きることがあります。声かけは、どちらが打つかをはっきりさせるために使います(The Dink)。
よく使う声かけ
声かけの言葉は、ルールで決まっていません。下は、日本語で使われることがある言葉の例で、決まりではありません。ペアで決めておけば、どんな言葉でもかまいません。
| 声かけ | 使う場面 |
|---|---|
| 「打ちます」「はい」 | 自分が打つとき |
| 「ミー」「マイ」 | 自分が打つとき(英語の me / mine) |
| 「ユー」 | パートナーに打ってもらいたいとき(英語の you) |
| 「任せた」「お願い」 | パートナーに打ってもらいたいとき |
| 「アウト!」「見送って」 | 相手のボールがアウトになりそうで、パートナーに打たないでほしいとき |
| 「スイッチ」 | 2人の左右の位置を入れ替えるとき |
| 「ボール!」 | 自分たちのボールが隣のコートに入りそうなとき。隣のコートの人に知らせる(USA Pickleball、Selkirk)。ボールが入ってきたコートは、ラリーをやり直す(プレーの妨げ(ヒンダー)があったらやり直し) |
英語圏では
英語圏でも、ダブルスでは声かけが大切だとされています(Selkirk)。パドルメーカーやコーチの解説では、次のような短い言葉が紹介されています。
| 声かけ | 意味 |
|---|---|
| me | 自分が打つので、下がって(例:真ん中のボールを、右側の人がバックハンドでしっかり打てるとき)(Selkirk) |
| you | 自分は届かないので、打って(例:真ん中のボールに、左側の人が届かないとき)(Selkirk) |
| mine | 自分が追いかけて打つ(例:ドロップボレーやロブのとき)(Selkirk、The Dink) |
| yours | パートナーに任せる(例:ロブのとき)(Selkirk、The Dink) |
| out | 打たずに見送って(アウトになりそう)(Selkirk、The Dink) |
| bounce it | バウンドさせて、入っていたら打って(Selkirk) |
| go | 打って(Selkirk) |
| switch | 2人の役割(位置)を入れ替える(The Dink) |
声かけは、早めに、大きな声で言うのが大切だとされています(The Dink)。2人とも打とうとして声がぶつかったときは、先に声をかけた人が打つ(The Dink)、フォアハンドの人を優先する(Selkirk)、という考え方が紹介されています。
ルールとの関係
ボールが 空中にある間 に、パートナー同士で「アウト!」「見送って」と伝え合うのは、ただの声かけです。ラインコールにはならず、プレーは止まりません(8.F.4)。ボールが落ちたあとの「アウト」はラインコールで、プレーはそこで止まります(8.F.1, 8.F.2)。くわしくは ラインコールのマナー を見てください。
声かけは、パートナーに向けるものです。相手が打とうとしているときに、大声を出したり音を立てたりして邪魔をしてはいけません(10.F)。審判がいる試合では、審判が邪魔をしたと判断すると、その人のフォルトになります(20.I.1)。
真ん中のボールはどちらが打つ?
ルールに、どちらが打つかの決まりはありません。ただし、2人ともボールを打つとフォルトです(10.D.2)。試合の前にパートナーと話し合っておくことが大切だとされています(DUPR)。
出典と確認状況
- ルールブック
- USA Pickleball Official Rulebook(2026年版)
- 条項
- 8.F.4, 8.F.1, 8.F.2, 10.F, 10.D.2, 20.I.1
- 適用
- USA Pickleball
- 施行日
- 2026年1月1日
- 最終確認日
- 2026年10月10日
根拠の見分け方:(8.F.4)のような番号はルールブックの条項、リンクは外部の出典です。「運営者メモ」は運営者の経験です。